(9日、高校野球長野大会 松本深志5―2中野西)
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松本市野球場ではAシード5位の松本深志が、中野西を5―2で退けた。
昨夏はAシード3位で優勝も期待されたが、まさかの初戦敗退。そのとき遊撃手として悔し涙を流した田中宗一郎(3年)が、背番号1を背負い、先発した。
立ち上がり、三塁打と味方のエラー、自分の暴投で2失点してしまった。「去年のことを意識しすぎて。緊張してしまった」
1点返した後の五回表、自らの1本を含む3連打で3得点し、勢いをつかんだ。七回からは足をつりかけたが、9回を投げきって被安打は3。今年のチームは走力もつけ、5盗塁で流れを渡さなかった。
2年ぶりの初戦突破に、田中は「点を取られて目が覚めた。逆転勝ちできたので、次につながる」と笑顔を見せた。(羽場正浩)