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4月28日、胡桃の木の下で養豚に関するライブ配信を行う周紅珍さん(写真左、ドローンによる撮影・陶明)。 |
秦嶺の奥深くにある陝西省商洛市洛南県保安鎮東湾村に、周紅珍さんという「90後(1990年代生まれ)」の女性が住んでいる。周さんは、最も伝統的な「放し飼い」によって黒豚の一種「黒土豚」の養豚を行っており、ライブコマースとネットショップという販売形式を使い、生態養殖によって豊かさを手に入れようとしている。新華網が伝えた。
周さん一家の暮らし向きは困難を極め、大学卒業を待たずに、屋台や小規模なレストランを経営したり、美容の勉強などをしてきた。2016年、偶然、黒土豚の養豚のことを知り、熟慮した後、西安での仕事を辞め、故郷に戻って黒豚の生態養殖を始めることにした。
紆余曲折を経て、2018年末、飼育豚第一弾を売り出し、ネット上で完売した。現在彼女は、黒土豚の飼育・繁殖・加工・販売を一体化させ、「秦嶺野娘」の名前でブランド登録を行い、数多くの消費者から支持され、北京・上海・広州などの大都市の消費者に、新鮮な黒土豚の肉と燻製肉をオンラインで販売している。伝統的な黒土豚放し飼いの状況を顧客に全面的に理解してもらおうと、周さんは毎日、ライブ配信を通じて、黒豚の飼育環境や成長の様子を紹介している。
周紅珍さんの黒土豚養殖基地で飼育されている豚は、当初の50頭から今では1200頭に増え、年間300頭を出荷し、年間利益は80万元(約1200万円)を上回るまでとなった。周紅珍さんは自らが豊かになっただけでなく、同じ村に住む貧困世帯3戸の貧困脱却をけん引した。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年4月30日