中国科学院光電技術研究所の饒長輝研究員が率いる太陽大気高解像度探査技術研究チームはこのほど、太陽活動エリアの急激な変化の高解像度観測結果を取得した。これは1.8メートル太陽望遠鏡の初の観測成功に続く重大な進展で、同太陽望遠鏡が太陽の磁気嵐予報・警報の応用や太陽物理のフロンティア探査に高品質のデータを提供できることを意味する。人民日報が伝えた。
1.8メートル太陽望遠鏡の開発が昨年12月に完了し、初の観測に成功した。これは中国初の2メートル級太陽望遠鏡で、米国の4メートル太陽望遠鏡「DKIST」が正式に稼働するまで世界最大口径の太陽望遠鏡となる。太陽大気の高解像度イメージング探査により、1.8メートル太陽望遠鏡は太陽の磁気嵐発生の予兆を早期発見でき、磁気嵐の予報・警報や太陽物理科学の研究に有力なデータサポートを提供する。
世界で稼働中の大口径太陽望遠鏡は現在、2メートル級が中心的だ。饒氏は「太陽活動のサイクル25がすでに始まっている。太陽活動が日増しに頻繁化するに伴い、宇宙気象事件がより深刻化する。中国の新しい2メートル級太陽望遠鏡は将来的に、太陽多層共役適応光学システム、太陽活動エリア高解像度磁場・速度場探査システムなどを備え、より全面的な太陽活動モニタリングデータを取得する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月22日