中物聯物業集団コールドチェーン委員会の秦玉鳴事務局長は、「中国のコールドチェーンによる物流は2008年の北京五輪の時に質的な飛躍があり、2010年に国家発展改革委員会が打ち出した初のコールドチェーン計画によってコールドチェーンの理念が普及し始めた。ここ数年、コールドチェーン産業では全国規模の倉庫・配送ネットワークが徐々に形成されている」と述べた。
秦氏は、「2018年以降、全国民の間でコールドチェーンのニーズが爆発的に増加した」と述べ、同委員会の関係者は、「ここ数年、コールドチェーンによる物流の需要量が飛躍的に伸びている。19年は14年に比べ、総需要量が153%増加した」と伝えた。
食品はコールドチェーンによる物流の主な対象商品だ。前出の蘭氏は、「この業界はGDP(国内総生産)成長率よりも速いペースで発展している。ノルウェーのサーモンであれ、海南島のトロピカルフルーツであれ、コールドチェーンがなければ全国各地に運べない」と述べた。
また蘭氏は、「いくかの主要段階として輸送、倉庫、パッケージ、積み卸し・運搬、流通・加工、配送などのプロセスがある。一般的に固定的なポイントではスキは生じにくく、積み卸し・運搬、パッケージ、流通・加工では人が関われば汚染される可能性がある」との見方を示した。
コールドチェーンによる物流はどうしたら安全性を高められるか