5G普及元年の今年、華為(ファーウェイ)は「小米化」する一方で、小米は徐々に「ファーウェイ化」しているようにみえる。
ファーウェイ傘下のブランド「栄耀」の趙明社長は2日、「今年第3-4四半期(7-12月)には中国国内のスマートフォンの販売に占める5Gの割合が最高で70%前後に達する可能性がある」と述べた。筆者の取材によると、ファーウェイグループは今年、高級旗艦機種「P40」を打ち出したほか、ここ2-3ヶ月の間にファーウェイと栄耀の両ブランドでコストパフォーマンスの高い新機種10数種類も打ち出し、価格は1500-3千元(1元は約15.2円)となっている。
ファーウェイの大量生産・コスパ追求戦略も一般の人々に受けいれられている。多方面のデータが示すように、今年5月末現在、ファーウェイ系スマホの中国国内シェアはすでに48%を超えた。
その一方、小米は今年、価格5999元と高額の「小米10」シリーズを打ち出した後、高級路線を歩み始めた。近くさらに高級な機種を発売する予定で、「小米10 Pro」と「MIX4」シリーズの機能を合わせた超ハイスペック機種になるとしており、クアルコムがまもなく発売する最高級システムオンチップ(SoC)「スナップドラゴン875」が搭載される見込みだ。
下半期の中国国内スマホ戦争も始まった。栄耀は2日、手頃な価格の5Gスマホ2機種を同時発売した。価格1899元からで中国初の7.09インチ大画面の「栄耀X10 Max」と、価格1699元からの「栄耀30青春モデル」だ。
5G新インフラ整備の波が起こる中、今や5G業界全体で発展が加速し、スマホ業界もバージョンアップが加速し、より多くの5Gスマートデバイスを発表することでより多くの市場シェアを獲得している。
趙氏は、「現在、5Gスマホの売り上げのカバー範囲と割合が急速に拡大している。6月には中国国内でのスマホの売り上げに占める5Gの割合は40%を超えた。現在、消費者は価格1500-2千元の5G端末にとりわけ期待を寄せる。第3-4四半期になると、中国での5Gスマホの割合が最高で70%前後に達する可能性がある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月3日