山東省青島市在住のあるネットユーザーは14日、SNSに、「PCR検査を受けるために列に並んでいた時、ある高齢男性が近くでずっと迷っている様子だった。そして、スタッフに、『検査にお金はかかるのか?』と聞くと、スタッフの答えは、『無料。列に並べばいい』というものだった。そしてその男性は長い列に並んだ」とし、続けて、「その時、言葉では言い表すことのできない思いがこみ上げ、素晴らしいと思った。この土地に生まれた人なら、誰も見捨てられることはないんだと感じた」と感激の言葉を綴った。
青島市で最近、新型コロナウイルスの国内症例が確認され、市民全員を対象にPCR検査が実施されている。そして、このネットユーザーは、あるウェスト・ピッカーの高齢男性が経済的負担を心配せずに、PCR検査を受けることができた様子を目撃した。
このエピソードに、多くのネットユーザーが共感を覚え、20万回以上の「いいね!」が寄せられている。
多くのネットユーザーは、「コミュニティが実施するPCR検査を受ける時、高齢者や子供は列に並ばなくてもいい。今日検査を受けた時、ボランティアが69歳の女性の検査を優先していた。でも、並んでいる人の中で文句を言う人はいなかった」としている。
別のネットユーザーは、「PCR検査を受けに行った時、ある60過ぎの清掃員が持っていたのはスマホではないタイプの携帯電話。周りの人が心を合わせて協力して、登録し、検査を受けることができるようサポートしていた」と振り返っている。
青島市市北区延安路街道の老年楽園広場は、高齢者の活動の場で、そこにPCR検査場が設置され、多くの高齢者が足を運んでいる。スタッフは事前に車椅子を準備し、足の不自由な高齢者が利用できるようにしている。
車椅子を返却する市民(撮影・劉穎■、■は女へんに捷のつくり)。
高齢男性のPCR検査の検体を採取する医療従事者(撮影・劉穎■)。
高齢者を見かけるたびに、医療従事者は、一人ひとりに丁寧に説明し、後ろに並んでいる市民もそんな状況に不満の声を上げることもなく待っている。
車椅子の男性が雨に濡れないよう傘をさすスタッフ(撮影・劉穎■)。
傘を持たずに出てきた高齢者を見かけると、スタッフはそっとそばに行って傘をさし、優先的に検査を受けることができるよう手配して、付き添っている。
こうしたちょっとした「一幕」に、多くの人が目頭を熱くしている。多くのネットユーザーは、「この土地が大好き。中国人であることを本当に誇りに思う!」、「これこそが中華文化!」、「『高齢者は列に並ばなくていい』を聞いて、涙が出てきた!」などの声を寄せている。
また、あるネットユーザーは、「中国人は、苦難に直面すると、いつでもしっかりと一致団結し、一緒に困難を乗り切る。誰も『なんで?』と聞くことはない。祖国が必要としていることを、私たちはするだけだ!」との声を寄せている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年10月15日