思いがけないことに、今年は男性用輸入メイク製品のストックが大幅に増加して、前年比3000%以上増加した。
ダサい系からオシャレ系への転換は、ここへ来ていきなり始まったことではない。
2018年に某ECサイトでは男性用化粧品の消費額は同89%増加し、そして男性用メイク製品の売上高増加率が各種化粧品の中で首位に立った。19年のダブル11プレセールの時期には、男性用メイク製品のプレセール初日売上高が前年同期比56%増加し、最もよく売れたのは男性用BBクリームで、累計8万人以上が購入した。
今や、「男性用メイク製品のストックが3000%以上増加」とのデータから、「メンズメイク」の発展が必然的な流れであることがよりはっきりとわかる。某ECで世界のブランド品買い付けとサプライチェーンを担当する図先さんは、「2020年に高度成長を遂げた男性用品の細目をみると、男性用のフレグランス、アイブロー、ファンデーション、ラウンディングパウダー、シェーディングブラシが並んだ」と話した。
男性の「変貌」はなぜ?
蘇寧金融研究院の付一夫シニア研究員は、「多くの人が抱く『男性はショッピングが好きではない』という固定観念は、男性が普段あまり街をぶらぶらしないことから生じたものだ。しかし、ネットの発展やECの普及、自宅への配送やモバイル決済の持続的な成熟に伴って、効率と迅速さを求める男性消費者のョッピングニーズが大いに満たされるようになり、こうしたことが男性の購入意欲を喚起し、男性がオンライン消費市場で『優位』を確立するのを後押しすることになった」との見方を示した。
また付氏は、「個人の消費意識の目覚めが、男性消費市場の繁栄を促進した。経済社会の発展にともなって、男性は経済力が向上を続け、事業展開の必要から社交分野での発展を絶えず追い求めるようになり、やがて見た目の印象、ファッションコーディネート、品位の向上などにもますます注意を払うようになった」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月28日