値段が高ければキャッシュバックするという点では、今年の「ダブル11」プラットフォームは誠意をみせている。北京市消費者協会がさきに行った調査では、これまでの「ダブル11」期間には、一部のプラットフォームや業者でセールに先立って値上げをし、いかにも値下げをしたようにみせかけるところや、値下げをしないどころか、かえって価格をつり上げるところがあり、多くの消費者はだまされたと感じた。そこで、蘇寧易購などのプラットフォームは今年、値段が高ければキャッシュバックするサービスを打ち出した。このサービスは各プラットフォームの営業ルートにおけるこれまでの価格に比べて、消費者が実際に支払った購入価格が少しでも高ければ、数秒でキャッシュバックするというものだ。
例年に比べ、今年の最も大きな変化はライブコマースだ。今年の「ダブル11」には、ライブコマースのカメラが工場や畑に入り込んだプラットフォームがあり、消費者はリアルタイムで「供給源で直接調達、産地で直売、工場から直送」を体験できる。また一部のプラットフォームは大手衛星テレビと提携して、ECとライブコマースのキャラクターを融合させた「スーパーショー」を打ち出した。単調なステージショーや落語式のライブコマースではなく、たくさんのアクセス量を集めるスターを集結させ、ブランドのオンライン・オフラインの資源を連動させ、「テレビのバラエティ+ライブコマース+フルシーンの双方向交流」が緊密に結びついたスタイルで、メディアのさまざまな端末の発信効果を利用して、観客をブランドやショッピングプラットフォームまで引っ張ってくる。消費者が「いつでもどこでも、見ながら買える」ようになり、よりよいショッピング体験ができることを目指している。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月3日