アルジャジーラ戦で同点ゴールを決め、喜ぶRマドリードのロナルド(左)=ロイター
サッカーのクラブワールドカップ(W杯)は13日、アブダビで準決勝1試合が行われ、史上初の連覇を狙う欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)が開催国代表のアルジャジーラ(アラブ首長国連邦)に2―1で逆転勝ちし、南米王者グレミオ(ブラジル)との決勝に進出した。
Rマドリードは前半41分に先制を許したが、後半8分にロナルドが決めて同点。同36分に途中出場のベイルが勝ち越し点を挙げた。ロナルドは大会通算得点を最多の6とした。
アルジャジーラは3位決定戦で、本田圭佑が所属する北中米カリブ海代表のパチューカ(メキシコ)と対戦する。(時事 時事)
ロナルドとベイル、窮地救う
レアルが初戦の難しさを味わった。格下のアルジャジーラに先制される苦しい展開。だが、2人の千両役者が鮮やかなゴールでチームを窮地から救った。
圧倒的にボールを支配し、前半だけでシュート17本。ところが、打てども打てどもゴールを奪えなかった。そこで流れを強引に引き寄せたのはエースのロナルドだ。1点を追う後半8分。「点が入らず苦しいが、1点入れば変わる」。そのモドリッチから鋭い縦パスを受けると、ばねのように全身を使って強烈なシュート。大会最多の通算6点目をたたき込んだ。
これにベイルが続く。故障続きで出場が危ぶまれていたが、投入されて30秒後の後半36分、グラウンダーのクロスに合わせて勝ち越し点。相手の縦パスで裏を取られるなど守備に課題をのぞかせたが、番狂わせは許さなかった。
国内リーグで調子が上がらず、もたついて4位。頂点を争う中2日のグレミオ戦へ向け、「まず休息が必要。その後、作戦を考えたい」とジダン監督。シーズン後半に勢いをつけるには、史上初の連覇を成し遂げたいレアル。舞台は整った。(時事 時事)