国家外貨管理局が7日に発表したデータによると、1月末現在、中国の外貨準備高は3兆2107億ドル(1ドルは約105.5円)に上り、2020年12月末に比べて59億ドル減少し、減少幅は0.2%だった。
同局の副局長を務める王春英報道官の説明によると、今年1月には、中国外貨市場の運営状況が安定し、市場の予想と取引も安定を維持した。国際金融市場では、新型コロナウイルスワクチンの開発進展や主要国の金融政策及び財政政策への期待などの影響により、米ドル指数が上昇し、主要国の金融資産価格が全体として低下した。外貨準備は米ドルを決済通貨とするため、非米ドル通貨を米ドルに換算すると価格が低下する。これに資産価格変動などの要因も加わり、作用しあった結果、1月の外貨準備高が減少したという。
王氏は今後の外貨準備高の動向について、「未来を展望すると、新型コロナの感染状況の変化や外部環境は引き続き多くの不確実性に直面しており、グローバル経済回復の基礎はまだ堅固であるとは言えず、国際金融市場の変動が拡大する可能性がある。しかし中国経済の長期的に好調さを維持するファンダメンタルズには変わりがなく、国際収支は基本的にバランスする局面を維持して、外貨準備高の基本的な安定の維持にプラスにはたらくだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年2月8日