カクテル片手に宇宙へ思いをはせる「天文居酒屋」が29日、東京都三鷹市にできる。といっても月1回の限定営業だ。天文学者を身近に感じてもらおうと、三鷹市と同市内の国立天文台が共同で、肩の凝らない交流の場を企画した。11月開催分から参加者を公募する。
この催しの名は「アストロノミー(天文学)・パブ」だ。市が開いている「三鷹ネットワーク大学」の講座の一つになる。
JR三鷹駅前の、同大学のあるビルで、午後7時に開店する。研究者とゲストの2人が宇宙をテーマに30分間語り合い、聴衆は飲み物を手に耳を傾ける。続いて約1時間の立食パーティーがあり、研究者を1人5分まで「独占」して質問ができる。食べ物は「銀河団いなり」「隕石(いんせき)唐揚げ」など、しゃれのきいた専用メニューを、近くのそば屋さんが出前する。研究者がシェーカーを振ってカクテルを振る舞ったり、天体望遠鏡で星空を楽しんでもらう趣向もある。29日は招待客だけだが11月からは毎月第3土曜日に開き、参加者(20人、応募多数なら抽選)を公募する。参加費3000円。詳しくは同大(0422・40・0313)へ。【元村有希子】