「自分の小説を盗用された」として、人気漫画「弁護士のくず」の連載と単行本発行の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てていた内田雅敏弁護士(東京弁護士会)は18日、発行元の小学館や作者を相手に月内にも損害賠償訴訟を起こす方針を明らかにした。
問題のストーリーの第4話が掲載される「ビッグコミックオリジナル」3月5日号の発売が20日に迫り、地裁が差し止めについて判断するのは困難との姿勢を示したためで、同誌は予定通り発売される見通し。
内田弁護士によると、18日に地裁で行われた審尋で、小学館側は「客観的事実を描いた作品で、著作権の保護対象には当たらない」と争う姿勢を示したという。【北村和巳】