千葉県東金市で、5歳の女の子が遺体で発見された事件です。女の子は発見されたとき、何も身に着けておらず、服は離れた場所に隠されるようにして捨てられていました。捜査本部が置かれている東金警察署前からの報告です。
わずか5歳の女の子が犠牲になった残忍な事件は、小さな町の安全を根底から揺るがしています。
22日夕方にあった捜査本部の会見では、司法解剖の結果、幸満ちゃんの体に外傷などはなく、直接の死因はわからなかったものの、口や鼻をふさがれた窒息死の可能性もあるとしています。
直前まで、祖母とごみ拾いをしていた幸満ちゃんが、なぜ、道路脇に放置されていたのか、依然、謎は解けていません。
幸満ちゃんは遺体が発見される1時間半前の午前10時40分ごろに、病院の近くを1人で歩いている姿が目撃されています。当局もこれを把握しています。しかし、その後の足取りはわかっていません。
捜査本部は胃の内容物などから、昼食はとっていなかったとみていて、幸満ちゃんは殺害された後、正午からおよそ30分の間に遺棄された可能性があるとみています。
一方、幸満ちゃんが通っていた保育所では22日夜、会合がありました。保護者からは「一緒に遊んでいた子供がこうなってしまい、何と言っていいのかわからない」など、不安を訴える声が数多くあがったということです。
また、不審者情報を保護者に伝えることや、地域と連携してパトロールを強化することが確認されました。
22日、保育所や小学校で、わが子の帰りを待つ保護者の顔は、一様に堅いものでした。住民を不安の底に陥れたこの事件、出口はまだ見えません。(22日22:15)