アメリカとロシアは、START1=第1次戦略兵器削減条約について、5日の失効期限後も効力を継続するとともに、新たな核軍縮条約の年内合意を目指すことで一致しました。
アメリカのオバマ大統領とロシアのメドベージェフ大統領は4日、電話会談し、日本時間の5日午前9時に期限を迎えるSTART1の効力を期限後も延長することで合意しました。
その上で、START1に次ぐ新たな核軍縮条約について、「早期発効に向け努力する強い意思を表明する」との共同声明を発表しました。
米ロ双方は、新条約の年内合意を目指すことで一致しているということで、ホワイトハウスのギブズ報道官は「近い将来に」合意に達するとの見方を示しています。
新条約をめぐっては、今年7月の米ロ首脳会談で戦略核弾頭の数を1675~1500に制限することなどで合意しましたが、検証措置などをめぐって対立点が残っています。
こうした中、ホワイトハウスは来週からコペンハーゲンで行われる国連の気候変動会議に関して、大統領の日程を9日の訪問を取りやめ、18日の首脳会合に出席すると発表しました。
「米ロ首脳会談はコペンハーゲンで行われる可能性が高い」(ジョーンズ安保担当補佐官)
ホワイトハウスのジョーンズ安全保障担当補佐官はこのように述べ、コペンハーゲンで米ロ首脳会談が行われる可能性を指摘しました。(05日08:18)