地球温暖化の原因とされる温室効果ガスについて、アメリカ政府は、「人間の健康や福祉を脅かすものである」と正式に認定しました。
「環境保護局は、温室効果ガスが人間に危険を及ぼすものであると、本日ここに発表します」(アメリカ連邦環境保護局・ジャクソン長官)
アメリカ政府は7日、二酸化炭素など6つの温室効果ガスを「人間の健康と福祉を脅かし、危険にさらす物質」と正式に認定したと発表しました。
アメリカ連邦環境保護局のジャクソン長官は、害を及ぼす具体例として、熱波によって病弱な人や高齢者の健康が脅かされていることなどをあげました。
これにより、アメリカ政府は議会で温暖化防止法案が成立しない場合でも、政府独自に温室効果ガスの排出規制を行えることになります。
今回の認定には、来週、オバマ大統領が国連の気候変動に関する会議「COP15」に出席する際に、アメリカの取り組みをアピールする狙いも込められています。(08日08:59)