西川公也農相が代表を務める「自民党栃木県第二選挙区支部」が2012年9月、選挙区内の栃木県鹿沼市の木材加工会社から政治資金規正法違反の疑いがある300万円の献金を受けていたことが13日、分かった。
同社は林野庁の「森林整備加速化・林業再生事業」で、12年度に7億円の補助金を受けていた。規正法は補助金交付の決定通知から1年間は政治献金を禁じている。
同支部の政治資金収支報告書によると、木材加工会社の献金は12年9月20日付。当時、西川氏は落選中で、同年12月の衆院選で国政に復帰した。
西川氏は13日、閣議後記者会見で献金を受けた事実を認めたうえで「違法性を認識していない」とし、補助金が交付されていたことが分かった後に300万円を返金したと説明した。
菅義偉官房長官は13日の閣議後の記者会見で、西川氏への献金について「(補助金を受けている)事実を知り返金した。全く問題ない」と述べた。