群馬県警は18日、小学4年の女児(10)を誘拐しようとしたとして、未成年者誘拐未遂の疑いで、渋川署地域課の巡査、秋山暢大容疑者(24)=同県渋川市=を逮捕した。
県警によると、秋山容疑者は「かわいかったので仲良くなりたかった。大変申し訳ない」と供述している。女児の自宅がある地域を担当する交番に勤務しており、県警は職務上知り得た情報を悪用した可能性があるとみて調べている。当日は休みで、私服姿だった。
女児の自宅前に自分の車を止め、親戚の車と勘違いして近寄ってきた女児に車から降りて声を掛けた。その際、女児や女児の父親の名前を呼んでいたという。
逮捕容疑は1月15日午後4時10分ごろ、自宅前の路上で女児が学校から帰宅したところに「パパが交通事故に遭って病院に運ばれた。すぐに来てくれないか」とうそを言って誘い出そうとした疑い。
女児が不審に思って拒否した。バイクでパトロールしている秋山容疑者を昨年12月、数回見ていたのを思い出し、浮上したという。
上原健司首席監察官は「現職警察官が逮捕されたことは極めて遺憾。厳正に対処する」と述べている。〔共同〕