【NQNニューヨーク=大石祥代】18日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比45銭円高・ドル安の1ドル=118円75~85銭で終えた。米連邦準備理事会(FRB)が同日公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が、早期の利上げに慎重な中身だったとの受け止めから円買い・ドル売りが入った。
FOMC議事要旨では、実体経済や労働市場の回復の妨げになるなどとして、多くの参加者が性急な利上げに警戒を示していたことが明かになった。市場では早めの利上げを見込んだドル買いの動きもあったため、議事要旨の公表後は円買い・ドル売りを促した。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を手掛かりとした円買い・ドル売りも入った。
午前発表の米経済指標は市場予想を下回るものが目立った。1月の米卸売物価指数(PPI)は前月から市場予想以上に低下。1月の米住宅着工件数は前月から予想以上に減少した。ただ、指標を手掛かりとした相場の反応は限られた。
円の高値は1ドル=118円55銭、安値は119円36銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比70銭円高・ユーロ安の1ユーロ=135円30~40銭で終えた。円が対ドルで上昇し、円の対ユーロ相場も上げた。
ユーロは対ドルで反落した。前日比0.0010ドル安い1ユーロ=1.1395~1.1405ドルで終えた。午前はドルの買い持ちを増やす動きが進んだため、ユーロ売り・ドル買いが優勢となった。もっとも、FOMC議事要旨を手掛かりにドルが売られたためユーロの対ドル相場は下げ渋った。
ユーロの安値は1.1334ドル、高値は1.1411ドルだった。