【ブリュッセル=御調昌邦】欧州連合(EU)は20日のユーロ圏財務相会合で、2月末で期限が切れるギリシャへの金融支援を4カ月間延長することで合意した。現行の支援の枠組みを維持したうえで、ギリシャに対して財政緊縮策などで一定の「柔軟性」を認めることでEU側とギリシャ政府が折り合った。同日の合意により、ギリシャがユーロ圏から離脱することが回避された。
ギリシャはチプラス政権が取り組もうとしている改革案のリストを23日までに提出。EUや国際通貨基金(IMF)が評価したうえで、ギリシャとEU側が4月末までに詳細案で合意することになった。
ギリシャは当初、6カ月の延長を申請したが、最終的には4カ月となった。