【NQNニューヨーク=岩切清司】24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比0.17ドル安の1バレル49.28ドルで取引を終えた。25日発表予定の石油在庫統計(週間)が在庫の積み上がりを示すとの警戒感から売りが出たという。
ただ、取引時間中には上昇する場面もあった。昨年12月の世界の原油需要が高水準だったとの23日付の英調査会社エナジー・アスペクツによる推計が材料視され、需給改善を見込んだ買いが入った。需給の強弱が相場の方向感を左右する地合いが続いた。
ガソリンとヒーティングオイルはともに4営業日ぶりに反落した。
ニューヨーク金先物相場は3日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比3.5ドル安の1トロイオンス1197.3ドルで取引を終えた。一時は1190.0ドルに下げ、中心限月として1月5日以来ほぼ1カ月半ぶりの安値を付けた。
イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が米上院で証言し、景気の先行きに前向きな姿勢を示した。政策金利の引き上げ時期が改めて意識された。金融政策の引き締めにより金市場へ流入するマネーが細るとの思惑がやや強まった。
銀とプラチナは3日続落した。