【ブリュッセル=共同】ギリシャ政府が欧州連合(EU)に提出した財政改革案の1次リストについて、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は24日「妥当な出発点」との評価をEU欧州委員会などと共有する一方「あまり具体的でない」と厳しい見方を示した。
ラガルド氏は、ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長に宛てた書簡で、ギリシャ政府の課税逃れ対策などを評価する一方、過去の政権が実行を求められていた「年金や消費税改革に関する約束がない」と指摘した。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も書簡で、ギリシャの改革案はこれまでの同国の約束と「多くの点で異なる」と指摘し、財政上、同等の効果があるか今後評価する必要があるとの認識を示した。