5日後場中ごろの東京株式市場で日経平均株価が一時下落する場面があった。前日比2円97銭安の1万8700円63銭まで下げた。中国の李克強首相が全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で同国の成長力が前年より0.5%低い7.0%程度になると述べたことで、アジア市場で株売りが優勢になり、日本の株式相場も押し下げた。ただ、安値圏では外国人投資家などによる押し目買いが入り、再び上昇に転じた。足元では同20円程度高の1万8725円前後で推移している。
東証株価指数(TOPIX)とJPX日経インデックス400は反発を保って推移している。
14時現在の東証1部の売買代金は1兆5416億円、売買高は13億6623万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は923で全体の約半分。値下がりは788、変わらずは149だった。
食品株が総じて上げている。キリンHDが3%高。味の素、キッコマン、明治HD、サッポロHDなども上昇している。繊維株は引き続き高く、東レの上昇率は一時4.7%に達した。三菱UFJやファナックは1%を超える上昇となっている。
一方、重工大手が安い。IHIを筆頭に、三菱重、川重、三井造などが軒並み下げている。スズキは4%、オリンパスは3%安となっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕