6日午前10時50分ごろ、三重県紀北町紀伊長島区島原の山林で、新日本ヘリコプター(東京)のヘリが墜落した。地元消防によると、現場で心肺停止となった乗員2人が見つかった。付近で山火事が発生し、紀北町や隣接する同県尾鷲市の一部地域が一時停電した。
県警や新日本ヘリによると、ヘリは送電線に接触して墜落したとみられ、機体が折れ曲がった状態で見つかった。
ヘリには男性操縦士(53)と男性整備士(41)が乗っていた。水力発電所の電線撤去工事の資材を輸送後、給油のため紀北町にあるヘリポートに移動中だったという。
新日本ヘリによると、墜落したのは最大22人が搭乗可能な比較的大型のヘリだった。ホームページによると、同社は送電線の点検や建設資材輸送のため、東京電力と中部電力が半分ずつ出資して設立された。〔共同〕