警察庁によると、東日本大震災による死者は3月10日時点で全国で1万5891人に上る。被災の大きかった宮城県が9539人、岩手県が4673人、福島県が1612人。
仮設住宅では、現在も多くの人が避難生活を送っている(10日夜、岩手県釜石市)
行方不明者は2584人おり、警察や消防などは定期的に行方不明者の捜索を続けている。
震災後に体調を崩して死亡したり、避難生活を苦にして自殺したりした「震災関連死」は増え続け、復興庁によると昨年9月末時点で3194人に上った。このうち福島県は1793人で、同県では直接死の人数を上回っている。
全国の避難者数は2月時点で約22万9千人。津波被害に加え、東京電力福島第1原子力発電所事故が起きた福島県が約11万9千人に上る。同県ではこのうち約4万7千人が県外への避難を余儀なくされている。震災から4年を経てもプレハブの仮設住宅で暮らす避難者は岩手、宮城、福島の3県で8万人以上に上る。