【ハバナ=共同】米国との関係正常化を進めるキューバ政府は10日、米国がベネズエラ高官を対象に制裁措置を発動したことを非難し、ベネズエラへの連帯を示す公式声明を出した。キューバのメディアが報じた。
フィデル・カストロ前国家評議会議長も、ベネズエラのマドゥロ大統領を支持する手紙を国営メディアに寄せた。
米政府は9日、ベネズエラ政府による人権侵害を理由に同国当局者7人に対し、米国内の資産凍結などの制裁措置を発動した。キューバ政府の公式声明は制裁発動を「攻撃的」とし、「内政干渉する権利は誰にもない」と非難した。
キューバとベネズエラは反米の旗手として足並みをそろえてきたが、キューバが米国と関係改善に転じたのと対照的に、米国とベネズエラの関係は悪化している。