【ニューヨーク=河内真帆】美術品競売大手のサザビーズとオンライン競売大手のイーベイは17日、業務提携すると発表した。イーベイのサイト上にサザビーズの専用競売ページをつくり、4月から競売に入札できるようにする。イーベイを利用する世界で1億5500万人の顧客はサザビーズの競売に参加しやすくなる。イーベイは落札手数料を新たな収益源にする狙い。
サザビーズは、高額の落札額がしばしば話題になる絵画や美術品を対象から除いた。
第1弾はニューヨーク市を題材にした印刷物、写真、海外、書籍、記念品などの競売。4月1日に予定している。参加者は事前登録し、あらかじめ競売品の詳細や推定落札価格を調べることができる。当日は競売の動画中継配信に参加し、入札する。
これまでもサザビーズは独自に競売サイトを運営してきたが、イーベイとの提携で参加者を増やす狙い。ザ・ヨーロピアン・ファイン・アート・フェアによると、世界の美術品・骨董品の販売額(2014年)のうち、オンライン販売は6%に相当する33億ユーロ(約4240億円)だった。