DeNA先発の今永=林敏行撮影
(29日、ソフトバンク4―3DeNA)
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重厚ソフトバンク打線、12球団一の破壊力 注目選手は
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九州男児の血が騒いだ。一回。DeNAの今永は、わずか5球で先取点を奪われると、グラブをぽんっとたたいて気合を入れ直す。口を真一文字に結び、1死一、二塁のピンチを空振り三振、遊ゴロに抑え、最少失点で切り抜けた。
「ソフトバンクと戦うのが一つの目標だったんです」。福岡生まれの24歳は、目を輝かせる。小学1年のころ、初めて球場でソフトバンク(当時ダイエー)の試合を見た。井口(現ロッテ監督)が打った本塁打は鮮明に覚えているといい、自宅のテレビではいつも野球中継が映っていた。
北九州市の北筑高を卒業し、駒沢大を経てプロ2年目。いま、その強力打線を相手に大舞台のマウンドで腕を振る。「自分を信じて思いきって投げたい」。二回無死二塁から4者連続三振。140キロ台中盤の速球と同じ腕の振りで低めにスライダー、チェンジアップを投げ分けた。6回を投げて1失点で毎回の10奪三振。たくましくなって、故郷に帰ってきた。(山口裕起)
●細川(D) 7番・指名打者で起用されたが、2打数無安打。「練習が終わって、着替えているときに、先発を言われた。全然、まだまだ」
●砂田(D) 七回、柳田に1点差に迫られる中前適時打を浴びる。「相手の手が届くところに投げてしまった」