全国の警察が2014年に新たに把握した児童ポルノの被害者は746人(前年比100人増)で、2000年の統計開始以降で最多だったことが26日、警察庁のまとめで分かった。小学生以下の児童は138人で全体の2割近くを占めた。
摘発件数も1828件(前年比184件増)と最多だった。14年施行の改正児童買春・ポルノ禁止法で新たに罰則対象となった盗撮による児童ポルノ製造の摘発は29件。腕時計型の特殊なカメラを使って盗撮した事案などがあった。
摘発した事件のうち、577件でファイル共有ソフトが使われていた。インターネット上で画像が流通しているとみられ、同庁は「特に低年齢の児童ポルノに関心を持つグループの情報収集を進める」としている。