経済産業省が27日発表した2月の商業動態統計(速報)によると、小売業の販売額は前年同月に比べ1.8%減った。減少は2カ月連続。前年に消費税率引き上げ前の駆け込み消費が増えた反動が続いている。原油安による石油製品価格の下落も響いた。
小売業の内訳をみると、燃料が17.8%減、機械器具が9.9%減だった。一方、飲食料品は2.8%増えた。
大型小売店は2.0%増の1兆4986億円。春節で日本を訪れた外国人による百貨店での消費の伸びなどが寄与した。既存店ベースは1.3%増。このうち百貨店は3.5%増、スーパーは0.2%増だった。
コンビニエンスストアは5.1%増の7852億円。ファストフード及び日配食品などが伸びた。既存店ベースでは0.8%増えた。
同時に発表した専門量販店販売統計(速報)によると、2月の販売額は家電大型専門店は15.3%減の3025億円、ドラッグストアが5.1%増の3789億円、ホームセンターが3.6%減の2172億円となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕