中国電子情報産業発展研究院はこのほど「5G産業発展白書(2020)」を発表した。白書によると、中国2019年の5G通信産業規模は前年比133.2%増の2250億元(1元は約15.8円)にのぼった。人民日報が伝えた。
中国の5Gインフラ整備の全面的な展開及び5G商用化のペースアップに伴い、産業規模が日増しに拡大する。工業・情報化部(省)のデータによると、中国の5G基地局数は年内に60万ヶ所を突破する。これに基づき試算すると、今年の中国の5G通信産業規模は前年比128%増の5036億元にのぼり、飛躍的な発展を実現する見通しだ。
白書は、中国の5G基地局数は2030年までに1500万ヶ所に達し、5Gインフラ累計直接投資額が4兆元にのぼり、5Gインフラ整備により1兆7000億元のGDPが創出されると予測した。5G通信に顕著な乗数効果があることから、2030年までに5G産業全体が創出するGDPは5兆元にのぼるとともに、製造、交通輸送、金融などの業界の発展に大きなエネルギーを注入するとみられる。このほか、5Gと産業のインターネットの融合発展が、5G産業発展の重要な流れになる。5Gスマート端末の普及率も年々上昇する。今後は5Gネットワーク関連施設の建設を強化し、5G基地局のエネルギー消費問題の解消に着手し、新型ビジネスモデルを絶えず模索し、5G産業の急速な発展を後押しするべきだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年12月1日