世界銀行は23日に「中国経済報告:復興からリバランスへ」を発表し、中国の今年の経済成長率は2%に鈍化するが、来年は7.9%に回復すると予測した。中国新聞社が伝えた。
同報告によると、新型コロナウイルス感染症の効果的な予防・抑制、力強い政策・措置、旺盛な輸出に支えられて、中国経済は予想を上回るペースで正常化しているという。
同報告は、「感染症とグローバル経済の低迷に影響され、中国の今年の経済成長率は2%に鈍化するが、来年は消費者と企業の信頼感が高まり、労働市場の状況が改善するにつれて、経済活動が個人の投資と消費へと拡大し、中国経済の成長率は7.9%を回復する」と予測した。
同報告は、中国の国内総生産(GDP)が2021年に感染症発生前の水準に回復できたとしても、外部環境は引き続きチャレンジに直面することになるだろうと指摘した。
世銀中国局の■(草かんむりに内)沢局長は、「グローバル環境は引き続き高度な不確実性の中にあり、適応力の高い政策の枠組を必要としている。政策による支援を終了するのが早すぎたり過剰な引き締め政策を打ち出したりすれば、復興が軌道から外れてしまう可能性がある。財政支援を終了するなら順を追って着実に進めるべきだが、重点を従来型のインフラから社会支出やグリーン投資の増加へと転換させる必要がある」と指摘した。
同報告は、「中国は柔軟で支援型の金融政策を採用するほか、財政面の能力を活用して成長の下ぶれリスクに対応し、ニーズの発生源が公共のニーズから個人のニーズへと緩やかに転換するよう確保するべき」との見方を示した。
世銀の中国経済の成長予測は一部の国際機関の予測と似ている。国際通貨基金(IMF)はさきに、中国は今年世界の主要エコノミーの中で唯一プラス成長を達成できる国になると予測した。経済協力開発機構(OECD)が今月発表した最新の予測では、来年の中国経済成長率は8%に達し、ユーロ圏は3.6%、米国は3.2%になるとしていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月24日