山口、もみじ、北九州銀行を傘下に持つ山口フィナンシャルグループ(FG)は27日、ベトナムの大手銀行、ベトコムバンク(ハノイ市)と業務提携したと発表した。取引先のベトナムへの進出や同国での事業拡大を連携して支援する。山口FGの福田浩一社長は「海外展開をする取引先のニーズが高まっているのに対応する」と語った。
山口FG3行は取引先から要望があればベトコムバンクを紹介、同バンクはベトナムの経済事情や投資環境、ビジネスパートナー、事業許認可取得などの情報を提供する。またベトコムバンクで口座を開設できるようにする。同バンクの協力を受け、現地や日本でベトナム投資環境セミナーの開催を検討する。
ベトコムバンクは1963年の設立で90の支店と351出張所を持つ。総資産は約2兆8000億円。
山口FGは海外では山口銀が中国の大連と青島のほか、韓国の釜山に支店を持ち、香港には駐在員事務所を置いている。ベトナムの銀行と提携するのは初めてで成長市場の同国で取引先への支援を強める考えだ。