【ソウル=加藤宏一】日本外務省は29日、シンガポールの初代首相、リー・クアンユー氏の国葬に出席した安倍晋三首相が韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と短時間、接触したと発表した。聯合ニュースによると、3カ国首脳会談の早期開催の方針で合意した先の日中韓外相会談を踏まえ、朴大統領は「必要な措置をとっていきましょう」と伝えた。
安倍首相は「3カ国外相会談が成功裏に開催され、(議長国の韓国の役割に)感謝している」と話した。リー・クアンユー氏の国葬終了後に開かれたレセプションで安倍首相が朴大統領に近づき、謝意を示したという。
両首脳が直接、会話を交わすのは昨年11月にオーストラリアで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の場で接触して以来とみられる。