【ニューヨーク=平野麻理子】米ウォール街の四大銀行・投資銀行の経営トップが受け取る2014年分の報酬額が分かった。モルガン・スタンレーのゴーマン最高経営責任者(CEO)は13年比で25%増の2250万ドル(約27億円)で、伸び率は最大だった。業績などで明暗が分かれた。
富裕層向けの資産運用に力を入れるゴーマン氏の経営方針は投資家に受け入れられ、モルガン・スタンレーの株価は14年に2割超上がった。三菱UFJフィナンシャル・グループとの連携強化なども株高に寄与した。
報酬額の首位は前年に続きゴールドマン・サックスのブランクファインCEOで、米メディアによると2400万ドルだった。最大手のJPモルガン・チェースのダイモンCEOは2000万ドルで前年と同じだった。
監督当局の特別検査に「不合格」となり、株主還元の増額ができなかったシティグループのコルバットCEOは、1割減の1300万ドルだった。