【シリコンバレー=藤田満美子】オンラインゲーム大手の米ジンガは8日、ドン・マトリック最高経営責任者(CEO)が同日付で退任し、創業者のマーク・ピンカス会長がCEOに復帰すると発表した。2013年にCEOに就いたマトリック氏の指揮でモバイル向けゲームの強化を進めてきたものの利用者減少には歯止めがかからず、再びトップ交代に踏み切った。
ピンカス氏は07年にジンガを創業。パソコンを使った交流サイト(SNS)向けゲームで急成長したが、モバイル機器への対応で苦戦した。業績低迷を受けて同氏は13年7月にCEOを退き、米マイクロソフトのゲーム事業責任者だったマトリック氏をトップに迎えていた。
マトリック氏は声明で「自分がCEO職を離れ、マークが会社を導くにふさわしい時期が来た」と述べている。マトリック氏は取締役会からも退く。