10日早朝の東京外国為替市場で円相場は4日続落して始まった。8時30分時点では1ドル=120円56~59銭近辺と、前日17時時点に比べ29銭の円安・ドル高水準で推移している。前日9日に発表された週間の米新規失業保険申請件数が雇用情勢の回復を示す内容となり、円売り・ドル高が優勢だった同日のニューヨーク市場の流れを引き継いだ。朝方の東京市場では新規の円売り材料が乏しいなか、120円台半ばを中心に小幅な値動きとなっている。
円はユーロに対して3日続伸して始まった。8時30分時点では1ユーロ=128円53~58銭近辺と、同68銭の円高・ユーロ安水準で推移している。対ドルでのユーロ安が対円に波及し、円高・ユーロ安が進んだ。
ユーロの対ドル相場は4日続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.0660~63ドル近辺と、同0.0083ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。前日の海外市場でドイツ連邦債の10年債利回りが低下し、欧米金利差拡大を背景にユーロ売り・ドル買いが優勢だった流れを引き継いだ。米雇用情勢の回復期待でドル高が進んだ面もあるという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕