【ワシントン=共同】米通商代表部(USTR)は10日、中国の輸出補助金が不当だとして世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、裁判の「一審」に当たる紛争処理小委員会(パネル)の設置をWTOに要請したと発表した。USTRによると、WTOは22日に開く紛争処理機関の次回会合でパネルを設置するという。
USTRは、中国の「実証基地・共通サービス基盤」と呼ばれる輸出補助金の制度を問題視。繊維、農業、化学薬品など幅広い分野の製品を対象に、禁じられている不公平な輸出補助金を出していると主張している。
USTRは提訴後に中国と解決策を協議したが、物別れに終わったという。