【シドニー=共同】オーストラリアのアボット首相は12日、ポリオ(小児まひ)や破傷風など、子供への予防接種を拒否した家族への児童手当などを原則的に支給しないと発表した。来年1月から実施するとしている。
7歳未満の予防接種率は97%と高いものの、保護者がワクチンの副作用などを懸念し接種させないケースが過去10年で4万人に倍増しており、政府はこうした傾向を断ち切りたい考え。
首相は「予防接種を受けていない子供から重い病気をうつされる心配をせずに、子供を保育所に預けられるようにすべきだ」と強調した。支給が止められる手当は、子供1人当たり最大1万5千豪ドル(約140万円)になるという。