気象庁は15日、噴火警報(火口周辺危険)が出ている蔵王山(宮城、山形県)について、14日に火口の「御釜」の近くを上空から撮影した映像を解析した結果、噴気は出ているものの、異常と判断するような状況はなかったと発表した。
天候が悪く、御釜の状況は確認できなかった。気象庁は火山活動は活発だとして注意を呼び掛けている。映像は山形県警が撮影した。
気象庁によると、火山性地震は12日に38回となった後、13日は31回、14日は12回と減少。15日は午後3時現在で1回も観測されていない。
また15日、噴火の際に空気の振動で爆発の規模を観測する「空振計」の故障が判明したため、予備の空振計を仮設置。15日午後から運用を始め、データが入手可能になった。故障した機器は1~2週間後に交換作業をする。〔共同〕