【シドニー=高橋香織】オーストラリア統計局が22日発表した1~3月期の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比1.3%と約3年ぶりの低水準となった。ガソリン価格の低下を受け、10~12月期の同1.7%から上昇率が低下した。
豪準備銀行(中央銀行)が金融政策で重視する基調インフレ率は同2.3%と、中銀目標(2~3%)の中間値以下に収まった。市場予想(2.2%)より強い内容で、豪中銀が5月5日の理事会で利下げに踏み切るとの観測はやや後退した。
CPI発表を受け、同日の外国為替市場では豪ドルが対米ドルで一時買われた。