【カイロ=共同】エジプト考古省は27日、カイロ近郊ギザにある古代エジプトのクフ王(紀元前2589~同2566年)に仕えた神官とその長男の墓の一般公開を始めた。ダマティ考古相によると、公開は初めて。中東民主化運動「アラブの春」後に落ち込んだ観光客を新たに呼び込む狙いだ。
墓はクフ王のピラミッドそばにあり、1925年に発掘された。
考古省は最近、内部の壁画を修復。壁画にはワインをつくったり、食事をしたりする古代エジプト人の日常生活が描かれている。
27日に現地を訪問したダマティ氏は報道陣に対し「古代の日常生活が分かる貴重な遺跡だ。多くの観光客に訪れてもらいたい」と話した。