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慶応大学を卒業した「ビリギャル」、結婚後の物語

作者:佚名  来源:nikkei.com   更新:2015-4-29 14:22:00  点击:  切换到繁體中文

 

日本経済新聞社は4月24日、日経ビル(東京・大手町)で「日経カレッジカフェ×ビリギャル」セミナーを開きました。講師はベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の著者、坪田信貴さんと本の主人公、小林さやかさん。日経新聞が4月、学生向け情報サイト「日経カレッジカフェ」を本格オープンしたことと、ビリギャルが5月に映画公開されることを記念して開催。その後のビリギャルについて熱く語ってもらいました(詳細な内容は「日経カレッジカフェ」に掲載)。


対談する坪田さん(左)と小林さん(4月24日、東京・大手町の日経ビル)


 


対談する坪田さん(左)と小林さん(4月24日、東京・大手町の日経ビル)


■坪田信貴さんと小林さやかさんがトークバトル


坪田さん「小林さやかちゃんが高校生のころ、周りからどう言われていましたか」


小林さん「高校の先生からは『お前が慶応大学に受かるわけがないだろう』と。それまで成績が悪い、素行も悪いといった状態でしたからね。授業中は弁当を食べたり、漫画を見たり。1時間、マスカラを塗り続けたこともありました」


「スタートが遅かったので、慶応大に行くと決めてからはひたすら勉強。だから学校の授業中は寝ていましたね。学校の先生が私を起こそうとしたら、頑張り出したことを知っている同級生が『さやかを寝かしてあげて』とかばってくれたりしました」


坪田さん「英単語だって知らないから、中学1年に戻って勉強しましたね。さやかちゃんが塾でよだれをたらしながら寝ていたことがあって、『徹夜した』『友達とカラオケボックスに行ったが、そこでも自分は勉強していた』なんて言っていたね」


小林さん「高校2年の夏は必死に遊ぶと決めていた。約束した友達を裏切ることはできないから、カラオケボックスにも行くんですが、そこでも英語を勉強していましたよ。毎日15時間は勉強していました」


「諦めてはいけない」と坪田さん(4月24日、東京・大手町の日経ビル)


 


「諦めてはいけない」と坪田さん(4月24日、東京・大手町の日経ビル)


坪田さん「毎日15時間、勉強を続けたんですよね。皆さんのなかで1年以上にわたって15時間も勉強したひとはどれくらいいますか。さやかちゃんが当事、自分のことを『日本で一番勉強している』と思えたというのは凄いですよ」


小林さん「自分1人の力ではできない。私にとって母は大きな存在。それに坪田先生にも感謝です。うちのお母さんは特別なんですよ。『世界一幸せになれるのよ』『うちの子は凄い』なんて言ってくれた。だから私には根拠のない自信があった」


「母は私にいろんなことをやらせたんです。そのなかで1カ月続いたのは水泳くらいでしたが。私にワクワクすることを見つけなさいと言ってくれた。強制されたことは一度もない。坪田先生の塾に通った時もそうでした。『坪田先生に出会ってよかったね』と言ってくれた母だから、いまの自分がいます。坪田先生と出会って『ワクワクする。坪田先生を信じて全部実行しよう』と決めました。慶応大に合格しようがしまいが、ともかく何かあるだろうと信じて」


坪田さん「なぜ慶応大を目指したかについて説明しましょう。出会った高校2年夏の段階で、志望校がないという。それで『東大にする?』って聞いたんです。そうしたら嫌だと」


小林さん「東大はダサいひとしかいないと思っていたんです」


坪田さん「100%偏見なんですがね。それで私が『じゃあ慶応大はどう? 慶応ボーイって知っているよね』と」


小林さん「慶応大ならいいなと思ったんです。櫻井翔くんがいますし」


坪田さん「親は、就職に有利だとか給料が高いだとか言いがちですが、子どもにはピンとこないんです。その子にピンとくるようなことを言ってあげることが大切です」


小林さん「でも、お父さんは『慶応大に合格するわけがない』『カネをどぶに捨てるようなものだ』なんて言う」


「毎日15時間、勉強しました」と振り返る小林さん(4月24日、東京・大手町の日経ビル)


 


「毎日15時間、勉強しました」と振り返る小林さん(4月24日、東京・大手町の日経ビル)


坪田さん「さやかちゃんのスタートは『慶応大っていいな。格好いいな』という思いだったと。そして勉強を続けられたのは、お父さんへ憎しみから?」


小林さん「それはある。当事、両親は仲が悪く、離婚してもおかしくないほど。私はお母さんの味方。お父さんは私の顔を見るたびに『お前みたいな金髪ギャルがなんだ。坪田なんて詐欺師だろう』と言う。それが今では『坪田先生のおかげです』なんて、父が一番変わりましたね。『ひどいことを言ってしまったなあ』と反省している様子が分かるんです。両親の仲もよくなりましたね」


■ビリギャルとは


高校2年の夏に偏差値30、小学4年レベルの学力しかなく、高校の教師からは「人間のクズ」と呼ばれたこともあった小林さやかさん。聖徳太子を「セイトクタコ」と読み、九九の3×4(さんし)を「いらっしゃーい」と答えたとか。そんなビリギャルだった彼女が通い始めたのが、地元、名古屋市の塾。そこで出会った塾講師の坪田さんとの二人三脚の受験勉強の結果、慶応大学に進学を果たした。ビリギャルを描いた坪田さんの著書はベストセラーとなり、5月には東宝から映画公開される。昨年結婚した小林さんは現在フリーのウエディングプランナーとして活動している。



 

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