【フランクフルト=加藤貴行】英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが30日発表した2015年1~3月期決算は、純利益が前年同期比2%減の44億3千万ドル(約5270億円)だった。原油安で原油・天然ガスを生産する上流部門は9割弱の大幅減益だったが、石油精製などの下流部門が盛り返し小幅減益にとどめた。約1割のコスト削減も効いた。
原油・天然ガスの生産量は日量316万6千万バレル(原油換算)と2%減った。ただ、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの大型油田の権益失効などの影響を除けば1%増えた。シェルが取扱量で世界シェア首位の液化天然ガス(LNG)は販売量が617万トンと1%増えた。