3日午後4時15分ごろ、大阪市北区中之島1で開かれていた「中之島まつり」の会場で「負傷者がいる」と119番があった。大阪府警天満署などによると、鉄パイプなどで組んだ足場が倒れ、69歳の女性があばら骨を折るけが、50~58歳の男女4人が頭や背中を打撲するなどして病院に搬送された。
同署によると、日よけ用ネットを支えるための高さ約3.5メートルの足場が、突風にあおられて倒れたとみられ、当時はバンドの演奏中だった。足場は同日未明、中之島まつり実行委員会のメンバーが設置したといい、同署が事故時の状況について事情を聴いている。
会場にいた男性(58)は「静かな音楽を観客が楽しんでいたら、痛い、という男女の声が聞こえた」と話す。周囲にいた約10人が即座に足場を起こし、下敷きになった人を救出したという。男性は「特に強い風が吹いたとは思えず、なぜ倒れたのか分からない」と首をかしげた。
実行委によると、中之島まつりは5日まで3日間の予定で、1日当たり10万人以上の来場を見込んでいる。実行委は「楽しみに訪れたはずの人がけがをする事態となり、申し訳ない」としている。