東レ(3402)は8日、2016年3月期の連結純利益が前期比22%増の870億円になり過去最高を更新する見通しだと発表した。引き続き好調な繊維事業が全体をけん引する。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(24日時点、14社)の899億円は下回った。年間配当は前期比1円増の12円を予定している。
売上高は12%増の2兆2500億円、営業利益は21%増の1500億円を見込む。いずれも過去最高を更新する。繊維事業や需要が伸びている炭素繊維複合材料のほか、すべての事業で収益が拡大する。
併せて発表した15年3月期の連結決算は、売上高が前の期比9%増の2兆107億円、営業利益が17%増の1234億円、純利益が19%増の710億円だった。繊維事業がけん引したほか、航空機などの需要拡大で炭素繊維複合材料が伸びた。年間配当は前の期比1円増の11円とした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕