
レースを終え、笑顔で取材に応じるケンブリッジ飛鳥=米フロリダ州クレアモント、平井隆介撮影

米国に遠征している陸上短距離のケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が男子100メートルで、追い風参考ながら、日本人2人目となる9秒台を記録した。15日(日本時間16日未明)、米フロリダ州クレアモントで開かれた競技会の予選で9秒98(追い風5・1メートル)をマーク。「喜んでいいと思う。(追い風2・0メートル以内の)公認でも出せる可能性はあるかなと思えた」と笑顔で話した。
日本選手の電気計時での9秒台は、一昨年3月に桐生祥秀(東洋大)が9秒87(追い風3・3メートル)で走って以来。予選の約1時間後にあった決勝は10秒08(追い風4・4メートル)だった。
ケンブリッジにとっての今季初戦。「風が強すぎて、動きがバラバラになった。まだ体のキレもない」とレース内容には納得がいかない様子だったが、次戦以降に手応えを感じるタイムだった。「9秒台は状態が仕上がってくれば出せるんじゃないか。もう少し体を前傾させ、スムーズに加速できるよう調整したい」。米国で今月出場予定の残り2戦を見据えた。
ライバルの桐生、山県亮太(セ…