名古屋市のアパートで知人女性(当時77)を殺害したとして、逮捕された名古屋大の女子学生(19)について、名古屋地検が精神鑑定などの結果、刑事責任能力に問題ないとの判断を固めたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。同地検と愛知県警は勾留期限の15日まで知人女性の殺害容疑の取り調べを再開。家裁送致の際、「刑事処分相当」との意見を付けるとみられる。
女子学生は昨年12月7日、名古屋市のアパートの自室で知り合いの森外茂子さんの頭をおので殴り、マフラーで首を絞めて殺害したとして、今年1月に殺人容疑で逮捕された。
名古屋地検が女子学生の鑑定留置を請求し、名古屋簡裁が認めた。3カ月間、女子学生の精神状態などを調べ、12日、留置期限を迎えた。
一方、女子学生が東北地方の高校在学当時、劇物のタリウムを同級生に飲ませた疑いがあるとみて、愛知県警は女子学生の関与について詰めの捜査を進めている。
捜査関係者によると、女子学生のものとみられる短文投稿サイト「ツイッター」にもタリウムへの関心を示す書き込みがあったという。県警は同級生にタリウムを飲ませた疑いについて、近く立件の可否を判断する。