■タイ国際航空 2015年1~3月期の純利益は45億4100万バーツ(約163億円)だった。2014年通期は2期連続の赤字だったが、四半期ベースでは黒字転換した。1年前に比べて政情が安定し、燃料安となったことが寄与した。
タイ航空が約39%出資するタイ格安航空会社(LCC)2番手のノック・エアも2014年通期は赤字だったが、1~3月期の純利益は前年同期比で20%増えた。
タイLCC最大手であるアジア・アビエーションと、昨年上場した中堅航空会社であるバンコク航空の純利益は、それぞれ3倍、2倍に増加した。
前年同期はタイの政情不安で、訪タイ外国人の数が13年より9%減少した。
昨年5月22日の軍事クーデターで大規模な反政府デモは収束したが、戒厳令が敷かれたことが引き続き客足に大きく影響した。観光業の回復は遅かったが、1~3月期の訪タイ外国人数は14年に比べて23%増加した。(バンコク=小野由香子)