改造した乗用車などの車検を不正に通したとして、福岡県警は20日、福岡県粕屋町の自動車整備会社「マシンサービス・エムツー」の男性社長(58)を道路運送車両法違反容疑などで書類送検した。法人としての同社も同法違反容疑で送検した。県警は同社が年約1000台の不正車検を実施していたとみている。
送検容疑は昨年9月、車高を低くするなど不正に改造された乗用車1台とバイク2台の計3台について、保安基準に適合するとの嘘の書類を作成し、車検を通した疑い。
県警によると、同社は2009年以降、「1台1万円で車検します」とうたい、必要な検査をせずに、車検の手続きに必要な保安基準適合証を作成していた。同社は改造車に乗る愛好家の間でよく知られていたという。
また県警は20日、乗用車のヘッドライトを7色に点滅するライトに取り換えるなどの不正な改造をしたとして、福岡市東区の自動車修理会社「ニューズ」の男性社長(55)と、法人としての同社を同法違反の疑いで書類送検した。