【ソウル=加藤宏一】韓国の保健福祉省は5日、感染が広がっている中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)で新たに1人の死亡が確認されたことを明らかにした。死亡したのは70代の男性で、バーレーンから帰国して最初に確認された感染者に接触した二次感染者だった。これで死者は合計4人になった。また、新たに5人の感染者も明らかになり、感染者は41人に増えた。
同省は同日午前の記者会見で、最初の感染者である60代の男性患者が入院する京畿道平沢市の病院名を初めて公開した。同省はこの患者が入院した病室のエアコンを通じてウイルスが広まった可能性もあると指摘し、5月15日から病院が閉鎖された29日までに訪れたすべての人を対象に調査を実施する方針を表明した。